株式会社三晃空調

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技術研究技術情報

気流・温熱環境の数値流体解析

アトリウム・展示場・屋内スポーツ施設などの大空間空調では、熱負荷や吹出・吸込口の位置、吹出温度・風速・風向などが相互に影響して室内の気流・温熱環境を形成します。居住域の快適性を確保しつつ、さらなる省エネルギーを実現するためには、計画段階において温度や気流分布を予測する数値流体解析が有効な手段となっています。
また、クリーンルームの清浄度解析、置換換気空調システムやアースチューブを利用した自然換気システムなど室内気流・温熱環境の改善効果を検証・最適化するためにも、数値流体解析は必要不可欠な技術です。

気流・温熱環境の数値流体解析

三晃空調では…

CFD(Computational Fluid Dynamics)による熱・気流・清浄度解析を行っています。着工前の段階で室内環境状態を高精度に予測し、施工後の実測またはシミュレーションによる性能検証を行い、より良い空調システムを提供しています。

EnergyPlus日本語インターフェースの開発

建物のエネルギーシミュレーションは、環境問題への取り組みの一つとして近年注目される技術です。三晃空調では、米国エネルギー省が公開している次世代のエネルギーシミュレーションプログラムEnergyPlusの開発動向を調査し、その有用性から日本語インターフェースを開発しました。

EnergyPlusはBLASTとDOE-2をベースに開発され、2001年に公開されました。
EnergyPlusはユーザー登録さえ行えば、無料でプログラムを利用できます。このため世界中でユーザーを増やしており、国際標準化しつつあるエネルギーシミュレーションプログラムです。
また、サポートサイトを通じ、多くの情報が開発・保守チームにフィードバックされ、年に二回のバージョンアップが継続されています。

三晃空調で開発した日本語インターフェースは、日本の代表的な空調システムを短時間でモデル化できるように工夫した簡易版となっています。
シミュレーションプログラムに入力する情報を極力少なくしたり、入力漏れを防ぐためにウイザード方式を採用するなど、利用者の負担を軽減するよう配慮しています。
また、シミュレーション結果として、電力・ガスの消費量や冷房・暖房処理熱量、室内温湿度状態、ランニングコストなどをグラフで確認することができます。建築的な空調負荷低減(日射遮蔽・高断熱・高性能ガラス)による省エネルギー効果や、空調システムの比較、省エネルギーシステムの導入効果など様々な検討を可能にします。

平面形状登録画面
平面形状登録画面
熱源機器登録画面
熱源機器登録画面

三晃空調では…

EnergyPlusを日本で普及させるサポートを通じ、建物の省エネルギー化に貢献してまいります。